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予防歯科(定期検診)

痛くなる前の予防が大切!

歯ブラシと歯の模型と女性

「トラブルがおこったら歯科医院へ行く」というやり方は治療を繰り返すことになり、結果的に歯の寿命を短くします。

「トラブルがおこらないための通院」である定期検診は、自分の歯で食べる喜びや楽しさの維持につながりますので、すべての方におすすめです。 具体的にどのような効果があるのか、定期検診で得られる5つのメリットについてみていきましょう。

定期検診のメリット

トラブルの早期発見・早期治療

歯科衛生士と親子

お口トラブルの多くは、はっきりとした自覚症状がでたときには「ある程度進行している状態」です。なかには重症化しても強い痛みを感じない場合もあり、突然歯の神経を失うケースも少なくありません。

虫歯の有無や歯周病の進行度、噛み合わせ、顎関節症のリスクなどお口全体の状態を調べられる定期検診は、トラブルの予防や早期発見・早期治療に役立ちます。一生自分の歯を維持するためには欠かせないポイントといえるでしょう。

少ない痛みで処置が可能

治療中の子ども

トラブルがおこる前の処置では、基本的に痛みをともないません。歯ぐきの検査では少しチクチクとした感覚はありますが、歯周病が進行した状態でするほうが強い痛みを感じやすい傾向にあります。

仮にトラブルがおこっている状態でも、早期であれば麻酔は必要ありません。楽に治療を受けられて、期間も1日で済むケースがほとんどです。 痛みに弱い方や忙しい方にこそ、定期検診をおすすめします。

普段落とせない汚れの除去

白い歯

歯ブラシの毛先の力では、歯石を除去できません。どんなに丁寧なお手入れを心がけていても歯石の付着をゼロにすることは難しいため、定期的にプロによる機械的なクリーニングが必要です。

歯石だけでなく、着色やバイオフィルム(細菌が集まってできた透明な膜)も除去できるため、清潔な状態を維持しやすくなります。

磨き癖がつきにくい

歯磨きする女性

歯石の付着は、歯ブラシの毛先がその部位にうまくあたっていない証拠でもあります。毎日おこなう歯磨きはいつの間にか磨き癖がついていることが多く、同じ部位に磨き残しがみられればその可能性が高くなります。

定期検診では汚れの付着具合にあわせてブラッシング指導もおこなっていますので、磨き癖予防に効果的です。

トータルの医療費を安くできる

医療費が安くなる!

「定期的に通院するのは医療費がかかる」と思われがちですが、トータルでみると治療を繰り返すほうが出費が多くなるケースがほとんどです。 たとえば虫歯の痛みを感じて来院した場合、進行具合によっては歯の神経を取らなくてはいけません。

それだけで数回の治療が必要で、再発すればさらに期間が延びて費用もかかります。治療を繰り返した歯は脆くなるためヒビや破折といったトラブルがおこりやすく、結果的に抜歯をせざるを得なくなると、次は入れ歯やブリッジ、インプラント治療といった機能回復のための治療が必要です。

しかし、それらも一生持つとは限りません。 定期検診でお口全体の健康を維持するほうが、はるかにお得といえるでしょう。

定期検診では何をするの?

歯科医師と親子

定期検診の細かい内容や流れは歯科医院によって異なります。使用する機材も違う場合がありますので、気になる方は事前にご確認ください。 大まかな内容は以下のとおりです。

お口の中のチェック

まずは視診や触診で、お口全体を調べます。 虫歯だけでなく不適合な詰め合わせや被せ物の有無、粘膜にできものがないかなど細かくチェックします。定期的に調べていれば、トラブルがみつかっても大きくはありません。すぐに対処できるため、悪化を防ぐことが可能です。

歯ぐきの状態を検査

歯ぐきの深さや炎症と出血の有無、汚れの付着具合などを調べて歯周病のリスクを調べます。重症化を防ぐことで歯の長持ちにつながり、歯周病による全身疾患や妊娠トラブルの予防にも役立ちます。

歯の揺れがないかチェック

歯を支える歯槽骨が減ると、徐々に歯の揺れが強くなります。進行度によって前後、左右、上下など歯の揺れ方が異なるため、1本1本確認して記録に残します。 定期的に調べることで歯周病の早期発見や、治療の効果がでているかどうかの判断に役立ちます。

歯のお掃除

定期検診でおこなうクリーニングでは、スケーラーや超音波スケーラー、エアフローを使って普段のお手入れでは落とせない歯石や着色、バイオフィルムなどを徹底的に除去します。

歯の表面を磨く(PMTC)

クリーニングの仕上げとして、2段階に分けて丁寧に歯の表面を磨き上げます。クリーニング前より表面に汚れがつきにくくなるため、清潔な状態が保ちやすくなります。

フロス

デンタルフロスを通して歯と歯の間の汚れまでしっかり除去します。

アドバイス

歯ブラシのやり方に問題がある場合はブラッシング指導をおこないます。 食生活や仕上げ磨きのやり方についてもアドバイスをしておりますので、お悩みの方はお気軽にご相談ください。

歯石取りは自分でできないの?

歯の模型と歯ブラシ

歯石は石のように硬いため、歯ブラシのブラシの力では除去できません。つまようじや、市販の器具を使って取ろうとする方もいますが、場合によっては歯や歯ぐきを傷つける恐れがあり注意が必要です。

しかし、放置するとその上に汚れがたまりやすくなり、歯ぐきの腫れや出血が酷くなるなど歯周病の悪化にもつながります

歯科医院であれば専用の器具や機械を使って安全に歯石を除去できますので、ぜひ定期検診としてご来院ください。

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